大学院中退

退学 Advent Calendar 2018 - Adventar の22日目の記事です。

 前もって断っておくと、大学や大学院を中退しようとしている人がこの記事をよんでも得られるものはないと思います。当時の気持ちが残っているうちに中退するときにどんなことを考えていたのかを記録に残して置きたいと思って書きました。

 今年大学院を中退しました。学部は非情報系の理系学科で大学院は外部の情報系の大学院へ進学しました。この記事を書いている現在は都内のITベンチャー企業でソフトウェアエンジニアとして働いています。

 

大学院へ進学

学部3年の終わりか4年のころにプログラミングに興味を持ち始め、ソフトウェアエンジニアとして働きたいと思い始めました。ただこの頃は本当に全くプログラミングもできず、かつ明らかに他の人よりも出発が遅かったので、大学院で専門知識をつけてそれを武器にすればやっていけるのではないかと考えて大学院へ進学しました。今思えばこんな理由で進学したのが間違いでした。

 

研究を挫折

1年も立たずに心が折れました。研究テーマは学生が一人で考える必要がありました。自分には何が研究テーマとして成立して、何が成立しないのかもわからず、研究に着手することすらできませんでした。当然、専門知識を身につけるという目的を達成されることなく、研究生活は終了しました。この後1年以上だらだらと過ごすことになります。

 だらだら期

ひたすらNetflixやAmazonPrimeを見ていた気がします。このころに何をきっかけにかAtCoderにハマりだしました。一年くらいかけて水色まで到達できたのは嬉しかったな。

https://atcoder.jp/users/hkr

なにより、問題を解けるように勉強することで自分の能力が向上していることが自覚できたのがやりがいに繋がっていたのかなと思います。最近参加できていないのでまたいつか始めたいです。このあたりから、自分がどんなことにやる気が出てどんなことにやる気が出ないのかが少しわかってきました。

就活

学年としては修士3年になるころから就活を始めました。paiza経由で一番早く内定をもらったベンチャー企業に入社を決め、夏頃から働き始めて現在に至ります。

中退

内定をもらってすぐに中退しました。

 

気づきとか

今振り返ってみると、自分は自身の能力を大きく超えた難易度の課題に取り組むのがすごく苦手で、やる気が下がってしまいます。

能力と課題の難易度の間を埋める方法を自分で気づけたり、人からのサポートを受けられればむしろやる気が出るのですが、そうでない場合は途端にやる気が下がります。勇者のレベルが1なのにラスボスに挑まされているような気分になります。とりあえずレベル上げさせてくれ!となるのです。

一方でレベル上げは結構楽しくて好きです。ゲームでもレベル上げが意外と楽しかったりしますし、現実世界のレベル上げ(勉強とか)もあまり苦ではなかったりします。

働いていく上で自分のやる気を落とさないというのは大事なことだと思います。弊社では人が足りないので新卒の自分にもどこから手を付ければいいのかわからないタスクが降ってきたりします。そういったときに上に書いたことを思い出して、やる気を落とさないよう落とさないようやっていきたいです。